実燃費とカタログ燃費の違い|JC08モードとWLTCモードの見方
投稿日:2026年4月5日
カタログ燃費と実燃費はなぜ違う?
車を購入するとき、カタログに記載された燃費数値と実際の燃費(実燃費)が大きく異なることに驚く人は多いです。その理由は燃費の測定方法にあるためです。
JC08モードとは(旧規格)
JC08(ジェイシーゼロハチ)モードは2011〜2018年頃まで日本で使用されていた燃費測定方式です。
- 市街地走行を想定した走行パターン
- 実燃費との乖離が大きい(実燃費はカタログ値の70〜85%程度)
- 現在も一部の中古車のカタログに記載
JC08モードは「理想的な市街地走行」を想定しており、エアコン不使用・ウォームアップ後の測定で、実際の走行条件とかけ離れていることが批判されていました。
WLTCモードとは(現行規格)
WLTC(Worldwide harmonized Light vehicles Test Cycle)モードは2018年以降の新車に適用されている国際的な燃費測定方式です。
WLTCモードの特徴:
| 区分 | 想定速度 | 説明 |
|---|---|---|
| 市街地モード | 平均約25km/h | 信号停車の多い市街地走行 |
| 郊外モード | 平均約47km/h | 郊外の幹線道路走行 |
| 高速道路モード | 平均約92km/h | 高速道路での走行 |
3つの走行パターンを組み合わせた複合モード燃費がカタログに掲載されます。
WLTCモードは実燃費に近い?
JC08モードと比べてWLTCモードは実燃費に近いとされていますが、それでも差はあります。
| 燃費測定方式 | 実燃費との乖離の目安 |
|---|---|
| JC08モード | カタログ値の70〜85% |
| WLTCモード(複合) | カタログ値の85〜95% |
WLTCモードの市街地モードのみで走ると、複合モードより燃費が悪くなることが多いです。
実燃費の調べ方
方法1:燃費計算アプリ・e燃費で確認
「e燃費」などのサービスには、実際のオーナーが記録した実燃費データが集まっています。購入前に同じ車種の実燃費データを確認すると参考になります。
方法2:自分で計算する
実燃費 = 給油量(L)÷ 前回給油からの走行距離(km)
満タン法:毎回満タンにして、走行距離÷給油量で算出するのが最も正確です。
方法3:車のマルチインフォメーションディスプレイ
多くの現代の車には燃費計が内蔵されており、リアルタイムや区間平均燃費を確認できます。ただし少し高めに表示される傾向があります。
燃費に影響する主な要因
WLTCモード燃費はあくまで「標準的な条件での測定値」です。実際の燃費は以下の要因で変動します。
- 渋滞:市街地モードより悪化しやすい
- エアコン・暖房:燃費を5〜20%悪化
- 気温:寒冷地では暖機のため燃費悪化
- 積載重量:乗員・荷物が多いほど悪化
- タイヤ空気圧:低いと燃費悪化
- 個人の運転スタイル:急加速・急減速で大きく変動
まとめ
カタログ燃費(WLTCモード)は参考値として活用し、実際の使用条件(市街地中心か高速中心か)に応じてどの区分の数値が参考になるか確認しましょう。
- 主に市街地走行 → WLTCの「市街地モード」を参考に
- 高速道路中心 → WLTCの「高速道路モード」を参考に
- バランスよく使う → WLTCの「複合モード」を参考に
ガソリン代計算ツールに実燃費を入力して、月間・年間の燃料費を計算してみましょう。
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